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チェロのモデルについて

2015年11月20日金曜日

この間、クライスラーミュージックに新しいチェロの録音をしてきました。

二年ぐらい同じメーカー、同じような調整の、出来立てで誰も弾いていないチェロを沢山弾いていて、モデルによる音の違い、というか、箱の容積による音の違いに傾向がある気がしました。やはり、チェロはどこかの音域で音がつまりやすいのですが、モンタニアーナ、ガダニー二モデルのようにボディが縦に短いものはハイポジションが少し、つまりやすいかなと思いました。僕の知り合いのベルギー人製作家のものでも、バイオリンですが、ストラドのモデルと比較して少し縦に短いデルジェズモデルはハイポジションで同じような傾向がありました。時間を経て、音が抜けるとボディ長が750ミリ以上のチェロとは違う、強いハイポジションの音がしそうな気がします。   ストラドのフォルマBのような細身のタイプと比較してゴフリラ、のモデルは横に容積があるせいか、深い音が低弦でします。そして、横に広がる響きが多い気がします。ただ、僕のチェロもそうですが、横に幅広いチェロはボルフがG線に強く出てやすいです。アーチによる音の違いはGCVのチェロではあまり感じないです。個体で違いがあるので一概にはいえないですが、容積、形による音の違いはチェロではありそうです。

 

 

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